胸キュン!恋愛ストーリー

メールでは呼べたのに、面と向かうと下の名前で呼べない。そんな中二の初恋
■初めての出会い
彼と初めて出会ったのは中学一年生の時です。笑顔がとてもさわやかで、同じクラスの女子から人気でした。でも私は他の男子のことを気になっていました。
二年生になり、クラスが離れ、私の中から彼の存在が消えかけていた時、よく彼が複数の友達と私のいる教室の前にいることに気が付きました。
私のクラスには彼のことを一年生の頃から好きだった女の子がいたので、きっとその子と急接近しているのかな……と、野次馬のような感じで様子を見ていました。
そんなある日、彼の友達に靴箱で声をかけられました。しかしそれと同時に遠くの校門にいる友達からも名前を呼ばれてしまって、私はどうしたらいいかわからず友達の方に駆け寄っていきました。
男の子に失礼なことをしてしまったかなと気になり、後ろを振り向くとなんと3人の男の子たちが後ろからついてきました。
私の心は焦りました。しかし、交差点で彼らは違う方向に曲がっていきました。
一安心して帰宅すると携帯のランプが光っていました。メールはさっきの男の子たちの中の一人からでした。「N君が好きだって。よかったら付き合ってほしいらしい。返事を聞かせて」と。まさか彼が自分に対して好意があるなんて全く予想していなかったから驚きました。でも付き合ってみようかなと思い、OKの返事を出しました。

■思い出の日々
付き合い始めてから数ヶ月が経ち、3年生になりました。驚くことに彼と同じクラスでした。嬉しいような緊張するような、なんとも言えない気持ちでした。
でも毎日彼に会える、そう思うと今まで面倒だった学校もウキウキしながら通うことができました。
でもシャイな二人だったのでなかなかデートにも行くことができなかったし、二人だけでいられたのは帰り道だけ。
初めて一緒に帰った時はほとんど言葉を交わせませんでした。メールでは普通に下の名前で呼び合えるのに、相手を目の前にするとなかなか呼べない。
しかも後ろを振り返ると彼の友達がニヤニヤしながらついてきている。多感な時期だったからなかなか彼とお互いの想いを面と向かって伝え合うことができなかった。
でもメールではしっかりと伝え合うことができたし、今でもそのメールの内容は私の記憶の中で大切にしています。

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